こんにちは勇者トモです。
冬アイスの定番、そして餅アイスの元祖といえば「雪見だいふく」でしょう。最近はバニラ味だけでなく、様々なフレーバーが発売されています。その中から今回は、「安納芋の大学芋」、「愛媛みかん」二つのフレーバーのご紹介です。
雪見だいふくブランドの驚くべき防御力
特許の有効期限は?
「雪見だいふく」はアイスの外側を求肥で包んだ、その名の通り大福に似たアイスです。様々なアイスがありますけど、雪見だいふくは類似品すら見かけません。なんでどこも真似しないんでしょうか。
それは、株式会社ロッテが特許という盾で鉄壁の防御をしているからです。どちらのパッケージも右側にちゃんと書いてあります。『特許第4315607号』と。
でもちょっと待ってください。期限が切れた特許は商品に表示することができません。雪見だいふくの発売は1981年から。特許の有効期限は20年。ここで一つ疑問が。
特許切れてんじゃないの?
実は、切れてないんです。切れているけど切れてないんです。ロッテさん長い期間「雪見だいふく」を特許で守るためきちんと戦略を立ててるんです。
雪見だいふくの3つの盾
雪見だいふくをなるべく長期間特許で守りたいロッテさんは現在まで3つの盾を使用しています。
1:特許出願中の盾
発売直後にロッテはパッケージに特許出願中という表示をしました。出願中はまだ特許になっていないため、特許の20年のカウントダウンは開始されていません。他社も「特許になるかも・・・」と思ったらなかなか手を出しづらいわけです。
こうしてロッテは特許期限を消費せずに、特許に近い防御力を手に入れました。
2:特許第1537351号の盾
その後、特許申請が通り「被覆冷菓およびその製造方法」という特許を取得します。これにより20年「雪見だいふく」は無敵の防御力を得ました。この特許の期限は2001年5月29日です。
皆さんお気づきでしょう。この特許の期限もう切れているんです。そこでロッテは第3の盾を使用します。
3:特許第4315607号の盾
ここでようやく出てくるのが特許第4315607号になります。特許第1537351号の期限が切れる直前の2001年3月15日に改良発明を出願。その出願審査請求期限2008年3月19日直前の2008年2月25日に
出願審査請求を行い、2009年5月29日に特許4315607号として登録されました。
つまりロッテは、改良発明という方法で特許を疑似的に上書きしたわけです。これにより「雪見だいふく」は約40年特許という盾で守ることに成功しました。
ちなみに特許4315607号は、材料の比率や、冷却の方法なんかの特許なので、「雪見だいふく」を作る上でなくてはならない技術だと思われます。
この特許の穴をかいくぐってつくった井村屋のアイスの紹介はこちら
気になるお味は?
容器から取り出してみました。左が「愛媛みかん」、右が「安納芋の大学芋」です。外側じゃ違いは判りませんね。
まずは左、「愛媛みかん」から。ヨーグルトアイスの真ん中にみかんソースがぎっしり詰まっています。みかんソースは果汁、果肉がなんと10%も含まれているそうです。ヨーグルトの味はそれほど強くなく、みかんソースもそこまで味が濃いわけではないので非常にあっさりした味わいでした。
続いて右側「安納芋の大学芋」。餅が少し厚いのが特徴。安納芋のアイスに、真ん中がゴマ入りのシロップです。真ん中のシロップはほどよく苦みが効いていて上手く大学芋を表現していると思いました。やはり、アイスの味自体はそれほど濃くはないので全体としてはあっさりしてます。
まとめ
商品名:雪見だいふく(安納芋の大学芋)
製造者:株式会社ロッテ
内容量:47ml×2個
エネルギー:85kcal
入手価格:127円(税込み)
商品名:雪見だいふく(愛媛みかん)
製造者:株式会社ロッテ
内容量:47ml×2個
エネルギー:80kcal
入手価格:127円(税込み)